前回からの続きです。
切り株と診断結果を重ね合わせて検証していきます。
まずはレジストグラフ(※クリックすると拡大します)
南側から45°置きに8方向から貫入し測定を行いました。(0時の方向を北とします。)
白い帯は健全部、黒い帯は異常部を示しています。
健全部と異常部の境に注目してみると、北東・東・南東・南方向では赤い線より異常部が始まっているのに対し、南西・西・北西・北の方向では青い線から異常部が始まっているのがわかります。
各方向、材がスポンジ状になっているものの、西側は十分い強度が残っているのに対し、東側は強度が弱くなっていると考えられます。
実は、コフキサルノコシカケの子実体が発生していたのは東側で、東側のほうが腐朽が進行していたと考えれば、以上のような結果が出たのもうなずけます。
よって、レジストグラフは樹木の内部を忠実に表現できる機器ということが言えます。
次回はアーボーソニックの結果の検証をします。