INFORMATION|富山県のガーデニング・エクステリア・庭づくり・造園の提案施工「野上緑化」からのお知らせやイベント情報、日記などを更新しています。

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 中華民国100年11月22日、今回の訪問のもう一つの目的である
『樹木の診断治療・健全育成のためのシンポジウム』(台湾名:2011台日樹木医学国際研修会)が
行政院農業委員会林業試験所国際会議場にて開催されました。

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9時から5時30分までの長丁場な国際シンポジウムで、日台双方からからそれぞれ発表されます。

(日本側講演テーマ)
「巨樹・古木の診断治療例紹介」 一般社団法人街路樹診断協会会長 神庭正則
「東京都の街路樹診断の実施内容について」東京都建設局公園緑地部計画課街路樹担当係長 山本正美
「最新・樹体内部の診断機器類について」 国土交通省国土技術総合政策研究所 緑化生態研究室主任研究員 飯塚康雄
「阿里山での保護育成活動について」 一般社団法人街路樹診断協会 有賀一郎
「日本の樹木医制度について」 東京農工大学農学部付属広域都市圏フィールドサイエンス教育センター 渡辺直明

(台湾側講演テーマ)
「台湾樹木健康管理の現況及展望」 林業試験所所長 黄裕星
「台湾植医学歴の現況 」 台湾大学植医センター主任 呉文哲
「台湾非破壊性樹木検測技術及樹木剪定研究」 林業試験所組長 邸志明
「台湾樹木医学センター設置企画」 林業試験所組長 呉孟玲

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日側発表者(左より 飯塚氏、山本氏、神庭氏、中村日本樹木医会会長、渡辺氏)

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台湾からの東日本大震災義援金は200億円を超えたそうです。
飯塚氏は発表の冒頭その謝意を表明されました。

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真剣な表情で発表に聞き入る日本側出席者。専門用語が多いにも関わらず、同時通訳者の方の素晴らしい翻訳でストレスなく理解できます。

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林業試験所の入口にかかっている額。何か重みがあります。

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国際シンポジウムも盛会の内に終了し、今回の訪問に参加した全員で記念撮影。御疲れ様でした。

 

 定期健診で対前年3㎏増。大震災直後は出来るだけの応援を!と熱く胆に銘じた筈が
「恥ず」になってしまった。暫くすると相も変わらず(特にある種の炭水化物飲料)
を口にしてきてしまった。予定だにしなかった金子が入り、少し寄付させてもらった。
自分は生涯払いきれない借金を背負っているんだけど。11月11日生まれで同じ11
仲間だもんな!

9.11の犠牲者に哀悼を捧げる。米は首謀者を射殺した。そして報道では敵?の死体に
小便をかけ、聖典を「誤って」焼いた。9.11がなぜ起きたのか米は本当の検証、分析
対応をしているのだろうか?同じ11数関係者として無関心ではいられない。

経済は発展し続けないと駄目なのだろうか?県民会館で開催の「地球環境展」に江戸
期の循環型社会のコーナーがあった。江戸期の庶民は「もっともっと」の生活を渇望
してたのだろうか?上を望めば限がない。

幸いにも私はまだ11(いい)方だと思っている。十分を1も超えている。

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 白峰―青空・・・南風早く来い!

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雪融け―朝霧

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 もったいないことをした。昨秋、もはや行くことなしと釣り用の(かなり高かった)スパイク長靴を捨ててしまった。

足腰が弱くなったのに加え今冬の凍結で危うく転倒しそうになり再びスパイク長靴(今度は安いやつ)御愛用者になった。いつものことだが後悔すれど反省なし。

「太平洋の奇跡」ラストシーン。大場大尉指揮下の隊が誇り高く降伏式に向かう感動の場面、
米軍参謀が我日本軍の毅然さに「休め、待機」姿勢から「制立起立」に改める場面。

よくよく観たら我日本軍は皆「地下足袋」行進ではないか!我々植木屋の制式採用のあの「地下足袋」ではないか!
感動ついでに調べてみたら、帝国制式だそうな。確かに踏ん張りが効く、疲れにくい、蒸れない等々良い面が多々ある。石橋家がゴム面の波々を考案し、やがてそれがタイヤにも活かされ今日のB・・会社があるそうな。そして毎月多額のお小遣いを支給できる大家に御成りなさったそうな。

20年程前オーストラリアで十三重塔寄付据付作業時「地下足袋」よりも五本指の「軍足」に彼らに大笑いされたことがあった。幼児には時たま履かせることはあるそうだ。大の大人が使うのに思わず吹き出してしまったそうだ。日本にはいいものがまだまだある。我々植木屋の制式採用はスニーカーとやらに変わりつつある。木に登るにも、地上作業にも「地下足袋」が今でも一番だと思うのは御老侯のボケ妄想なんだろうか?

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「白い石炭」水は偉い!!

 と、Y社長様が言われたそうな。現代生活を維持するために化石エネルギーを消費して
「捨て」ている。今後も更に降る雪は、夏期に水力発電の大切な「原料」になってくれる。

輸入不要でクリーン。しかも重力を利用するだけで「水」の栄養や下流での利便性を損なう訳ではない。

「水」は偉い!!

 友人に偉い奴がいまして、賀状費用を東日本被災地やユニセフへ廻しています。

私も鰓い人になりたくてマネをし、ほんの十数枚しか年賀状を出しませんでした。
アドレスを知っている方々にはメールで済ませ、自己満足した正月です。

謹  賀  新  年

新年明けましておめでとうございます。
と、素直に言えない昨年でしたね。私も時勢同様「傷余」状態です。
気、体、資金の三力が減衰し、開店早々運営を他に委ね、
夏頃は店名も「庭の音」となりそうです。肩書だけ頂戴し、
介護保険「賞」ではなく「証」受領に感涙しております。
髪結いの何とかでその分、趣味興味あるもの全てに夢中の日々です。
 五月東北宮城被災地視察、十月中欧庭園研修、週二回の手話勉強、
孫のサバイバル教育、風力発電機の能力検証etc。あと百年生きて
も足りそうにない!
賀状をお届けできる「絆」を大切にしていく所存は不動であります。
 本年もどうぞよろしく御願い致します。

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平成二十四年 元旦

                      株式会社 野上緑化 顧問
                      店舗「アグリ・カターレオ」→「庭の音」
                                店主御老侯  野上 忠一

 中華民国100年11月20日、あいにくの天気の中、いよいよ「保護活動」が始まります。
活動内容としては、①サクラ衰弱木の保護活動と②挿し木による増殖活動を現地のボランティアの方と協働して行います。

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まずは嘉義林區管理處長による歓迎の御挨拶があり、その後二班に分かれての活動となります。

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2年前に不定根誘導処置を施した対象木も健在でした。

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湿度が高いせいか、かなりの発根量です。

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一部の根は地面に達しており、今回はこれらの根を更にしっかりと活着させるための処置を行いました。

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地元ボランティアの方に活動内容を説明して、台湾内の数少ない大事な桜の名所の保護について理解を深めて頂きました。

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ボランティアの方にも、実際にエアスコップによる土壌改良作業を行って頂きました。素人とは思えない手際の良さでびっくりしましたが、結構楽しんでやって頂けたようです。

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サクラ保護活動班。有賀リーダーと永石隊長、小田班長。

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挿し木増殖活動は「紅檜」「ソメイヨシノ」「牛樟木」の3種で行いました。特に写真の「牛樟木(ベニクスノキ)Cinnamomum kanehirae Hayata」は、もともと大きなものが少なかった上に、材が好まれたのとベニクスノキタケ(牛樟芝Antrodia camphorata)という最高級の漢方薬原料となるキノコ(霊芝より高級でその粉末は600gが20万元で取引されるとのこと)が取れるらしく盗伐され絶滅の危機に瀕しているとのことです。

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阿里山での保護活動が終わり、今回も色々とお世話になった劉先生には街路樹診断協会の技術顧問になって頂きました。

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また、阿里山活動の下準備や資機材の手配等何から何までお世話になった、台湾愛樹保育協会様には感謝状が贈られました。

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阿里山賓館のフロントに飾られている「阿里山神木」の写真

 阿里山のシンボルだった「神木」はもうありませんが、日本統治時代に日本人によって植えられ始めた「櫻花」と、日本によってひかれた「森林鐵道」が、その後台湾の方々に引き継がれ、現在では阿里山のシンボルとなっていることは大変光栄であり、それらを後世に繋げるために、今回我々が微力ながらお手伝いできたことと、スタッフの皆様のご協力に感謝しております。

12月20日に富山県庁森林政策課で樹木医合格証の伝達式がありました。

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富山県で25人目の樹木医となられた、大村充さん(魚津市:大村造園)おめでとうございます。
(写真右から小杉森林政策課長、大村さん、西村支部長)

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伝達式後に談笑される皆さん。例年にも増して報道陣の方が多くてびっくりしました。

中華民国100年11月(平成23年11月)、昨年2月に処置した阿里山桜の検証を行うべく再度訪台しました。

前回のボランティア訪問が評価されたのか、今回はしっかりとした事業となっております。

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事業名:日台共同事業『樹木の診断治療・遺伝資源の保護活動と樹木の診断治療・健全
育成のためのシンポジウムの開催』
主 催:一般社団法人街路樹診断協会、台湾行政院農業委員会林業試験所
共 催:一般社団法人日本樹木医会、台湾行政院農業委員会林務局
後 援:台湾愛樹保育協会 他

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到着したその日に阿里山へ向かいます。標高差約2000mを約50kmの道のりで駈け登るので相当な縦断勾配のワインディングロードです。前回に引き続き今回も激しく酔いました。

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前回訪問時もお世話になった劉先生(樹木医)が、今回も全面協力して下さいました。その劉先生が途中でバスを停め、我々に「檳榔(ビンロウ)」なるものを購入して下さいました。

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 阿里山へ向かう途中のビンロウジュ林

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檳榔(製品)

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 分解した檳榔

檳榔とはヤシ科のビンロウジュ(Areca catechu)の種子と石灰(酸化カルシウム)をキンマ(コショウ科の植物Piper betle L.)の葉で包んだ嗜好品です。このまま口に入れ噛んでいると軽い興奮と酩酊感があり、口の中が真っ赤になります。最後に噛み残ったものは捨てます。種子に含まれるアレコリンというアルカロイド(ニコチンと同様の物質)による作用とのことで、石灰を入れるのはこの成分を抽出しやすくするためです。
昔は地場産だったビンロウジュの種子も、最近は東南アジアからの安い輸入品が主に流通しているそうです。

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ちょっとした手違いで2人部屋に4人で泊まることになりましたが、阿里山賓館のダブルベッドは広くてそれほど苦になりません。(山下副団長のイビキは除く)
長距離移動と高粱酒で皆さんかなりお疲れですが、気持ちを切り替え明日の活動の最終打合せを行います。

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阿里山での前線基地となる林務局「阿里山工作站」。現地スタッフの皆さんのおかげで何とか本番に漕ぎ付けることができました。(多謝) 

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