みどり便り(野上緑化のスタッフで更新中!)

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巨樹・巨木林に出逢う・学ぶツアーが開催されました。

立山スギ調査報告の様子地元のボランティア団体が主催する『巨樹・巨木林に出逢う・学ぶツアー』が、立山国際ホテルを会場に開催されました。
当初予定では、午前中に美女平周辺の立山スギ巨木群を観察する予定でしたが、前々日の季節外れの大雪によるアルペンルート障害の為、急遽中止となったのは残念でした。午後からは、富山森林管理署さんが中心となって行われた立山スギ調査の報告や、安田喜憲教授(環境考古学・国際日本文化研究センター副所長)による『15万年の歴史を刻む・立山杉のルーツに学ぶ』と題した基調講演などが行われました。
富山森林管理署さんからは、


①タテヤマスギ巨木の実態(幹周り6m以上147本)が数量的に明らかになった。
②国内でも数少ない天然性スギ巨木の集団的生育地。
③剥ぎ取りの被害は約50%。

という報告がなされ、古いもので推定樹齢870年とのことでした。また、人為的に行われた「剥ぎ取り」跡から腐朽が進行し、内部空洞等の原因となっているものも多いとのことでした。
安田先生は、地球上に生命が誕生した頃からの大きなスケールで、立山杉が現存する理由を、時折、冗談を交えながら、おもしろく、分かりやすく解説されました。「立山に杉の巨木が現存するのは、決して、立山の気候が杉の生育に合致したからではない。山岳信仰から山を崇拝し、農耕(水稲)民族であることから森を大切にしてきた我々の先祖が代々守ってきたのです。」という言葉がとても印象に残りました。
参考HP:「富山の国有林」立山スギ巨木林

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