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阿里山櫻花日本樹木医来義診~樹木医放浪記台湾編その3~

樹木医トピックス

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中華民国99年2月3日、何とか予定していた業務を終え、どうしても行きたかった巨木群棧道(トレイル)に走りました。主役は紅檜(別名タイワンヒノキ、Chamaecyparis formosensis Matsum.台湾固有種)です。現在でも高級木材として有名ですが、日本統治時代は、国内の大きい鳥居のほとんどはこのあたりで伐採された紅檜だったとのことです。現在は、運よく残った約30本を巨木群棧道沿いに見ることができます。

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↑『三代木』 孫が朽ち果てた親と祖父を基礎にして成長しています

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↑『阿里山香林新木』 樹高45m 幹周12.3m 推定樹齢2300年

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↑『千歳檜』 樹高35m 幹周11m 推定樹齢2000年 木の形が両手を挙げて万歳をしたときに似ているため、日本統治時代は『万歳檜』と呼ばれていたそうです。

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↑巨木群棧道沿いにある『第二十八号巨木』。ちなみに棧道沿いの巨木は、樹高20~45m 幹周5~13m 推定樹齢800~2000年で、全て紅檜でした。

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↑阿里山のシンボル『阿里山神木』・・・の残骸。1953年と56年に2度の落雷にあい、その後、線路側に裂けて倒木したため断腸の思いで1998年に伐採されました。樹高56m 幹周18m 推定樹齢3000年

↓ちなみに、生前のお姿です。

IMG_2802.JPG(小田樹木医撮影)

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今回の主たる目的だった阿里山での業務は終了しましたが、まだ台北での仕事が残っております。早朝に祝山(2,489m)に登り、日本統治時代は日本一高かった旧称:新高山(現:玉山 3,952m)からの御来光を拝み、残りの旅の無事を祈念しました。(つづく)