INFORMATION|富山県のガーデニング・エクステリア・庭づくり・造園の提案施工「野上緑化」からのお知らせやイベント情報、日記などを更新しています。

HOME » INFORMATION » 樹木医トピックス » 阿里山櫻花日本樹木医来義診~樹木医放浪記台湾編その2~

阿里山櫻花日本樹木医来義診~樹木医放浪記台湾編その2~

樹木医トピックス

| posted by admin

中華民国99年2月2日、いよいよ処置業務開始です。メインは土壌改良と不定根誘導とし、時間の制約がある中で担当毎に分かれた分業制となりました。とても4~50年生とは思えないような大きさの上、衰弱していましたので作業は慎重に行います。

DSC_0073.JPG

↑試坑断面を掘削し土壌調査も行います。現地は造成地であり、日本統治時代に宿泊施設があった場所であることが判明しました。

DSC_0062.JPG

↑不定根誘導の前処理を行っています。

DSC_0071.JPG

↑日本から持ち込んだ最終兵器「エアスコップ」で、なるべく根系を痛めないように土壌改良材を混合します。

DSC_0079.JPG

↑一通りの処置が完了した対象木。根元周辺への立入防止用竹垣も設置しました。数ヵ月後に今回の処置の検証も行う予定です。

DSC_0106.JPG

↑テングス病の処理方法について説明する有田樹木医。実際に管理されている林務局さんの方でも剪定処理は行っているそうです。

DSC_0109.JPG

↑作業を終えた樹木医と中興大学劉研究室の大学院生で記念撮影。

余談ですが、周辺の景色がとても標高2,000m付近には見えないと思います。台湾は熱帯~亜熱帯地域に位置しているため、海岸に近い平野部にはヤシやバナナが生い茂り、標高が上がるにつれ温帯の植生になります。(つづく)