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2011年9月 アーカイブ

 2011年9月の段階で、富山県内の多くのケヤキは写真の様な状況です。
その理由は「着果短枝」です。

RIMG0001.JPG

 ケヤキは前年の夏に花芽を形成し、翌年の春に開花するのですが、その花芽を
つける徒長しない枝のことを着果(花)短枝といいます。ケヤキはこの着果短枝を
その小枝ごとに枯らして落とし、風の力で種子を散布する「風散布」という独特の
繁殖戦略を持っています。
通常は普通葉が全て紅葉し落葉した木枯らしの吹くころに、小枝の付け根に離層
が形成され枝から切り離されると、風で飛ばされ地面を転がりながら核果を落とします。

着果短枝3.jpg

 では、なぜ今年は9月の段階で着果短枝が枯れたのでしょうか。その理由は8月中旬から
9月にかけての残暑が厳しかったことによると思われます。過酷な環境で乾燥が続いた為、
ケヤキは水収支を保つため、着果短枝を枯らすことで「繁殖」を諦め「樹体」を守る方を選択
したのです。

 この現象は、夏季に毎年のように見られる健全な生理現象ですが、今年は近年まれにみる
「豊作」(種子が多い年)だったため、このように目立っているのです。
同じ個体でも南面の方が多く枯れていたり、剪定されていない公園樹で枯れが目立つ一方で
水分条件のよい場所のものや剪定され長枝の多い街路樹等で枯れが目立たないのもこの理由によります。

DSC_0663.JPG←着果短枝は枯れ枝先の普通葉は健全

 もちろん葉枯性病害(褐斑病や白星病)や加害害虫(アブラムシ類)が併発している場合も多いので
注意深く観察することが重要です。

 信頼する卒業生から「明るいタイトル」にしたら!と言われKUMONしました。

結果。私の苦悶などKUMONにならない些事。今後は「顧問のKIMON」と改題することにいたしました。

「KIMON」は何れ通る「鬼門」なのか、死ぬまで長生きできる間に出会える事柄への感謝の「喜門」なのか私には判りません。

次回は中欧での観想をと思っています。借金の関係上最高額の保険手続きをしますがまだ足りない。
ヤレヤレ・・・KUMONは続く!

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紀伊半島中心に甚大な被害!富山の幸運な地形特性に感謝。

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脱皮しがけの青年シマヘビ?こんなど田舎でもお目にかかるのは久しぶりでした。