みどり便り(野上緑化のスタッフで更新中!)

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『神秘の島 タスマニア』~その1~

その1 エアウォークとヒューオンパイン

 『世界三大巨樹・古木の旅』に始まったマニアックな樹木見学ツアーの第二弾ということで、今回はオーストラリアの南にある島「タスマニア」に行って来ました。そのツアーの中で出会った様々な植物(植物以外もあるよ)を数回に分けて御紹介します。

《タスマニア基本情報》
 タスマニア島はオーストラリア大陸の南にあり、その先は南極です。広さは北海道よりちょっと狭いくらいの78,000Km2。気候は周囲を海に囲まれた温帯性気候(西岸海洋性気候)。年間3,000mmもの雨が降るため南半球では特異的に温帯雨林が発達しています。

シドニーから空路、タスマニアの州都ホバートに入り、まず行ったのはTahune(タフン)という所です。
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  森林の中の空中回廊(Tahune Forest Airwalk)
 森の上を散策するという初めての経験をしました。
解説書によると、全長は597mで世界最長、橋の高さは平均20m、風速180Kmの風に耐えるとのこと。

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 行止りの先端(カンティレバー)
かなり揺れました。下を流れるヒューオン川からは48mあります。

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HuonRiver 川の色が褐色なのはButton grassという植物が出すタンニンの影響とのことです。

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ヒューオンパイン(Huon pine:学名Dacrydium franklinii)
 材は繊細なきめがありくるいが少なく、独特の芳香から最高級木材とされています。そのため乱伐が続き、現在では絶滅が危惧されています。(100年で12㎝くらいしか成長しない為、計画的な植林もできない)
自生地群落の全ての固体のDNAは同じであり、地面には枝か幹か根かはっきりしないものが這っているそうです。
最も古いものの年輪を解析した結果、今から5000年前に発生したものであることが明らかになったとのこと。保護区のクローン群落には、現在でも樹齢が1000年あるものが6本発見されています。

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 ヒューオンパインの苗木
パインと呼ばれていますがマツ科ではなくマキ科です。葉の見た目は「フィリフェラオーレア」でした。

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